画材の色名事典(オリーブ系・その15)
2008 / 04 / 25 ( Fri )
SANDALWOOD
サンダルウッドグリーン(SANDALWOOD GREEN)
ヴィトレア160(PB)
サンダルウッド(sandalwood)は白檀の洋名。
その白檀はビャクダン科の半寄生常緑樹です。
原産地はインドネシア東部と言われ、
インドや東南アジアを中心に熱帯地域に20種類位存在します。
初めは単独で育ちますが、やがて吸盤で寄主の根に寄生すると言う妙な特徴を持ちます。
その為栽培は至難の技で、インドでは伐採制限や輸出規制が掛けられているくらいです。
心材は淡い黄色で堅い上に芳香がある為、仏像や仏具、扇子の骨になったりします。
心材の細片は香木として、さらに蒸留して作られる白檀オイルは
薬用やアロマ等に広く活用されています。
透明度の高いオリーブ色は、この木の葉の色のイメージではないかと思われます。

TEA GREEN
ティーグリーン(TEA GREEN)
ヴィトレア160(PB)
ティー(tea)はお茶の洋名。
茶の木はツバキ科の常緑低木。原産は中国と言われます。
緑茶や紅茶の原料として、日本を含むアジア一帯で広く栽植されています。
日本では、805年に最澄が種子を持ち帰って比叡山に植えたのが始まりと言われています。
但し、始めは飲料ではなく薬用(塗り薬も含め)
として使用されていた様です。
摘まれた後、お茶の若葉は蒸されますが、
その後発行させないのが緑茶、発酵させるのが紅茶、
そして半発酵がウーロン茶になります。
この透明度の高い深いオリーブ色が、
上記のどのタイプのお茶の色のイメージかは、
今ひとつはっきりしません。

PERIDOT GREEN
ペリドットグリーン(PERIDOT GREEN)
ポーセレン150(PB)
宝石のペリドット(peridot)を思わせる透明の明るいオリーブ色。
ペリドットは特に色合いが美しい為に宝石になった鉄かんらん石で、
20世紀になって8月の誕生石に追加認定されました。

LIONET GOLD
ライオネットゴールド(LIONET GOLD)
コピックスケッチY28(TO)
ライオネット(lionet)は、子供のライオンの事。
その毛並みの様な金色、明るいオリーブ色です。
実はこの色、「印刷物に使える金色を」と言う
ユーザーからのリクエストに応じて追加された内の1色です。

LEAF GREEN
リーフグリーン(LEAF GREEN)
インクテンス(DW)
リーフ(leaf)は葉の事ですが、通常知られる黄緑色(緑系統で登場します)と異なり、
インクテンスの場合は針葉樹や枯れる寸前の葉の様な濃いオリーブ色をしています。

LICHEN GREEN
リッチェングリーン(LICHEN GREEN)
ドローイングペンシル(DW)
リッチェン(lichen)は、地衣類の総称。
地衣類は菌類と、藻類からなる共生生物だそうで、
液体が酸性かアルカリ性かを調べたりするのに用いる
リトマスゴケも、この中の一種だそうです。
なお、よく苔類と混同されますが、苔類は植物なので別物です。
温度差等の環境耐性は非常に高く、
世界中の空気のきれいな地域の岩山や樹皮に寄生します。
日本では聞き慣れませんが、
イギリス人にとっては、身近な色名の様です。
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画材の色名事典(オリーブ系・その14)
2008 / 04 / 20 ( Sun )
古代錦
こだいにしき(古代錦)
岩絵具(KI)
錦は様々な色糸を用いて華麗な模様を織り出した織物の総称です。
模様を経(たて)糸で表す経錦(たてにしき)と、
緯(よこ)糸で表す緯錦(よこにしき)があります。
唐織(からおり)・綴(つづれ)織・金襴などの種類があり、
現在では、京都の西陣が主な産地として知られています。
シルクロードを経由して伝えられ、
奈良の正倉院にも錦の織物が納められています。
当時の錦は現在に伝えられるそれとは模様等が異なり、
それを再現させたのが古代錦です。
古代錦にも様々な色が使用されていますが、
その中でもメインで使用されたらしい金糸を
イメージした色になっています。

海松茶
みるちゃ(海松茶)
アクリルガッシュ ジャパネスクシリーズ(TN)
海松は磯の干潮線より下に自生し、
古くから主に食用として採取された海藻の一種です。
何と「万葉集」の歌にも登場しています。
色の方も、襲の色目として登場する等、
その歴史は長いのですが、
江戸時代の四十八茶百鼠の時に、元の海松色に茶色を重ねた色が
この色名で大流行しました。
この濃いオリーブ色は、由緒ある日本の伝統色です。

木蘭色
もくらんじき(木蘭色)
アクリルガッシュ ジャポネスク(TN)
モクラン(木蘭)はモクレン(木蓮)旧称。「もくらんしょく」ではなく、
「もくらんじき」と読ませているのも、これが理由かと思われます。
その木蓮は、モクレン科モクレン属の落葉低木。
花が紫色なので、シモクレン(紫木蓮)とも言います。
中国の雲南省、四川省が原産地で、早い時期に日本に伝えられました。
昔は花の形が蘭の花に似ているという事で木蘭と呼ばれていましたが、
後に蘭より蓮の花に似ている、との事で「木蓮」と呼ばれる様になったそうです。
しかしこの色名は花ではなく葉や枝の色をイメージしている様です。
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画材の色名事典(オリーブ系・その13)
2008 / 04 / 18 ( Fri )
PASTEL OLIVE
パステルオリーブ(PASTEL OLIVE)
アクリルガッシュ(TN)
平たく言えば、パステルトーンの淡いオリーブ色。
普通に使っても画面になじみやすいですが、
下地に使って統一感を出す技法にも使えます。
なお、もう既に何色か色を混ぜて作られているので、
あまり混色しない方がいいでしょう。

PICLES
ピクルス(PICLES)
デザイナーズガッシュ(NK)
ピクルスは西洋版酢漬けの一種。
キュウリ、玉ねぎ、オリーブ等、
表皮が固く水分の多い野菜や果物を、
スパイスや甘味料に1週間程漬け込んで作ります。
ファストフード店のプレーンなハンバーガーには
大抵キュウリのピクルスが挟んでありますが、
実際、この様な色をしています。

BRONZE2
ブロンズ(BRONZE)
アーチストカラー ウォーターカラー(以上、DW)
ブロンズ(bronze)は銅とスズの合金。
和名ではその色合いによって、青銅と赤銅に分かれます。
画材における、しかも金属色でない場合は、
やや赤みのオリーブ色を指す様です。

PALE OLIVE
ペールオリーブ(PALE OLIVE)
コピックスケッチYG95(TO)
その名の通り、淡いオリーブ色。
ただし、上記のパステルオリーブよりは幾分濃い色をしています。
なお、今回Photoshopのスウォッチを採用したので
この様な色合いになってしまいましたが、
実際はもう少し鮮やかな様です。

MUSTARD
マスタード(MUSTARD)
インクテンス(DW)
MUSTARD2
アクリラガッシュ(HL) コピックスケッチY26(TO)、他
ハンバーガーやホットドッグに欠かせないマスタード(mustard)の様な、
明るく黄味の強いオリーブ色。
色名としては、1886年に登場したそうです。
マスタードは西洋のカラシ。
日本でおでん等に用いられる和からしに比べると、
辛みが少なく、やや酸味があるのが特徴です。
インクテンスのそれは、他に比べてやや濃く、黄土色に近いです。
一方、コピックスケッチの方は、実際には更に明るく、
黄系統に入れるべきかどうか迷いました。

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画材の色名事典(オリーブ系・その12)
2008 / 04 / 17 ( Thu )
ELM GREEN
エルムグリーン(ELM GREEN)
色辞典第1集(TB)
エルム(elm)はニレ(楡)の事。
実は楡はニレ科ニレ属の落葉樹の総称で、北半球に幅広く自生しています。
その木材は木目が複雑に絡み合っている為、加工は大変ですが、
丈夫で腐食にも強い為、楽器や椅子のシート等の材料になる他、
街路樹として植えられる等、様々な形で活躍しています。
その内の1種、日本の北海道〜本州に自生するハルニレ(春楡)は、
高さは35mに達し、3〜4月頃、花を咲かせます。
このやや茶色寄りのオリーブ色は、
葉と言うより樹皮の色のイメージではないかと思われます。

OXIDE GREEN HUE
オキサイドグリーンヒュー(OXIDE GREEN HUE)
シグネチャー カラーペンシル(DW)
ここで言うオキサイドは、緑系統で登場するオキサイド オブ クロミウム(OXIDE OF CHROMIUM)の略称。
ただしヒュー(hue)が付いているという事は、
本来の酸化クロム(PG17)とは別の顔料が使用されていると言う事です。
PG17は耐光性も安全性も優れていますが、カサカサした質感が特徴です。
恐らく、それが色鉛筆に使用するには不都合だったのかも知れません。
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17 : 00 : 38 | 画材の色名事典(黄・オリーブ系統) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
画材の色名事典(オリーブ系・その11)
2008 / 04 / 16 ( Wed )
DARK OLIVE
ダークオリーブ(DARK OLIVE)
パステルブロック パステルペンシル(以上、DW)
平たく言えば、濃いオリーブ色。
完熟一歩手前のオリーブの実の色です。

DEAD LEAF GREEN
デッドリーフグリーン(DEAD LEAF GREEN)
ソフトパステル(SN)
デッドリーフ(dead leaf)は、この色合いからして落ち葉の事だと思うのですが、
英語だと普通この様な表記はしません。
ちなみに本名(フランス語表記)は、VERT FEUILLE MORTEで、
これをそのまま訳したのではないかと思われます。
どう見ても緑系統ではなく、茶〜オリーブ系統の色をしています。

NICKEL AZO YELLOW
トランスペアレントイエロー(TRANSPARENT YELLOW)
ムッシーニ天然樹脂油絵具(SC)
そのままだとくすんだオリーブ系の色をしていますが、「透明な黄色」の名前の通り透明度が高く、
薄めるときれいな緑味の黄色になります。
ただ、人体に有害とされる顔料PY150を使用しているので、取り扱いに注意。

NICKEL AZO YELLOW
ニッケルアゾイエロー(NICKEL AZO YELLOW)
ゴールデンアクリリック(GL)
色名は使用顔料(Azo-nickel compLex,PY150)に由来します。明るく、比較的澄んだ色合いのオリーブ色ですが、PY150は、ゴールデンアクリリックスの大型チューブに有害の表記があります。取り扱いに気をつけましょう。

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画材の色名事典(オリーブ系・その10)
2008 / 04 / 16 ( Wed )
CRAG GREEN
クラググリーン(CRAG GREEN)
ドローイングペンシル(DW)
クラグ(crag)は、 ごつごつの岩や、険しい岩山の事。
実際、岩山には苔類等がわずかに生えていたりするので、
ただの灰色ではなく若干緑がかって見えます。
色名はそれをイメージした明るいけれどもくすんだオリーブ色です。

GREEN SHADOW
グリーンシャドー(GREEN SHADOW)
ドローイングペンシル(DW)
平たく訳すと、「緑の影(陰)」
岩山や大地に映り込んだ影か、木陰の色をイメージした
かなり灰色寄りのオリーブ色で、
上記のクラググリーン同様、いかにもイギリスらしい色です。

GRAYISH YELLOW
グレイッシュイエロー(GRAYISH YELLOW)
コピックスケッチYG93(TO)
黄系統の色に無彩色を混ぜるとオリーブっぽい色合いになります。
色名は灰色がかった黄色の意味ですが、
実際にはやや黄味寄りの明るいオリーブ色をしています。

CEDAR GREEN
シーダーグリーン(CEDAR GREEN)
ダーウェントウォーターカラー(DW)
PALE CEDAR
ペールシェダー(PALE CEDAR)
ドローイングペンシル(DW)
同じメーカーと言うのに日本語での表記は異なっていますが、英語での表記と意味は同じです。
シーダー(シェダー)(Cedar)は、ヒマラヤスギの事。
ヒマラヤスギはマツ目マツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹で、ヒマラヤ西部に自生している事からその名があります。
高さは40〜50mで、その樹木は丈夫で美しい事から材木として重宝されています。
色名は、その葉の色をイメージしています。
葉の色は、その育成具合で色が異なり、まだ出て間もない葉は、下段の様に淡い(=pale)色をしています。

SPANISH OLIVE
スパニッシュオリーブ(SPANISH OLIVE)
コピックスケッチYG97(TO)
現在、オリーブの生産高1位はスペインだそうですが、
そのスペイン産のオリーブは、この様な色合いをしているらしいです。
同製品のオリーブより黄味が強く、幾分明るい色をしています。
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21 : 53 : 15 | 画材の色名事典(黄・オリーブ系統) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
画材の色名事典(オリーブ系・その9)
2008 / 04 / 05 ( Sat )
茶緑
ちゃみどり(茶緑
専門家用透明水彩絵具"NEO"(KB)
ちゃろく(茶緑
岩絵具(KI)
メーカーによって読み方は異なりますが、漢字での表記と意味合いは同じ。
平たく言えば、茶色と緑が混ざった色です。江戸時代中期に流行した色の一つです。

茶緑青口
ちゃろくあおくち(茶緑青口)
岩絵具(KI)
岩絵具の世界では「青口」と付くと、元の色より青みがかった色、と言う事になります。
色としては、元の茶緑と明度差はほぼ同じで、やや緑味が強いです。 

鶯茶緑
うぐいすちゃろく(鶯茶緑
岩絵具 顔彩 鉄鉢(以上、KI) 鳳凰岩絵具(NA)
鶯色がかった茶緑、の意味。
色彩の世界における鶯色は、かなり青みの強い、くすんだ緑色の場合が多いです。
その為か、先述の茶緑青口より青味が強い色合いをしています。

黄茶緑
きちゃろく(黄茶緑
鳳凰岩絵具(NA)
こちらは単純に、黄味よりの茶緑という意味。
なお、鳳凰岩絵具には、すべての色に有害物質を含む表示をしていますので、
取り扱いに気をつけて下さい。

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