画材の色名事典(青系統・その52)
2008 / 04 / 10 ( Thu )
BLOCKX BLUE
ブロックスブルー(BLOCKX BLUE)
ブロックス油絵具(BX)
20世紀に登場した合成顔料銅フタロシアニンは、大変濃いものの透明度が高い為に色調を色々変える事ができ、しかも丈夫で安全性も高い事から、一気に広まっていきました。
ただ、顔料名をそのまま使用するのは無粋だからと、他の事象のイメージや社名を色名に使用するメーカーも多くありました。
この色名も社名をそのまま用いた一例です。
色としては、同じフタロシアニンでもPB15:1をしようしている為、比較的濃いめで、やや紫がかっています。

MARINE BLUE
マリンブルー(MARINE BLUE)
アクリルガッシュ(TN) 
MARINE BLUE2
ヌーベル デザインインキ(TL)
19世紀に登場した色名で、
本来は船員や水兵等の制服に用いられる藍染めの色を指していました。
後に本来の意味は忘れ去られ、一般の繊維製品の色名として
広まって行ったそうです。
つまり、ターナーのアクリルガッシュの色の方が、
本来の意味合いに近い色と言う事になります。

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画材の色名事典(青系統・その51)
2007 / 09 / 07 ( Fri )
CERULEAN BLUE HUE
ジオットブルー(GIOTTO BLUE)(セルリアンブルー)
ギルドセット(KB)
セルリアンブルーにゴシック期に活躍したイタリアの画家ジオット(1267-1337)の名を冠した色名。
ジオット・ディ・ボンドーネ(Giotto di bondone)は画家としてだけでなく、彫刻家や建築家としても有名です。一説によると、羊飼いをしていた所をチマブエに見い出され、弟子になったと伝えられており、実は生年等は明らかではありません。
それまでの平面的なビザンチン様式が主流の時代に現実的な技法をもたらし、ルネッサンス絵画への橋渡し役を担った事から、「西洋絵画の父」と呼ばれています。
実際、彼の作品には背景によく明るい青が用いられていますが、同製品でコバルトブルーに冠せられた師匠チマブエとの兼ね合いもある様です。

COBALT BLUE HUE
チマブエブルー(CIMABUE BLUE)
ギルドセット(KB)

コバルトブルーにゴシック期のフィレンツェで活躍した、イタリアの画家チマブエ(1240-1302)の名を冠した色名。
ちなみにチマブエは「牡牛の頭」を意味する通称で、本名はチェンニ・ディ・ペーポ(Cenni di Pepo)と言います。代表作は「聖母と天使たち」。
なぜ、この色にこの作家の名前が付いたかは不明ですが、彼の弟子が先述のジオットなのは事実です。
なお、正体はコバルトブルーですので、取り扱いに注意。

ULTRAMARINE DEEP
ピサネルロブルー(PISANELLO BLUE)
ギルドセット(KB)
ウルトラマリンにイタリアの画家で15世紀の国際ゴシック様式の中心人物の一人であるピサネルロ(1395-1455)の名を冠した色名。
なお、ピサネルロは通称らしく、「ピサネッロ」とも発音されます。
代表作は「ジネヴラ・デステの肖像」、「聖ゲルオギウスと王女」等。
なお、「聖ゲルオギウスと王女」が描かれた当時のウルトラマリンと言えば、ラピスラズリを原料にした大変高価な顔料でした。
その為か、使用された分量は決して多くありませんが、実に効果的に用いられています。
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画材の色名事典(青系統・その50)
2007 / 01 / 09 ( Tue )
群青勝群緑
ぐんじょうかちぐんろく(群青勝群緑)
岩絵具(KI)
群青がち、つまり群青がかった群緑の意味。
色合いは濃いめの緑がかった青、と言った方がいいかも知れません。
なお、間に「勝」が入るのは、「群青群緑」では不都合だからなのでしょう。

濃群緑
こいぐんろく(濃群緑)
鳳凰岩絵具(NA)
その名の通り、濃い群緑。
しかし実物(9番)を見た限りでは、どう見ても濃いめの青色です。

水群緑
みずぐんろく(水群緑)
岩絵具(KI) 鳳凰岩絵具(NA)
青〜緑系統の色の場合、本来の色より明るいと、「水」が付く事が多いです。
よって、「明るい群緑」の意味になるのですが、その色合いは完全に青系統です。
これも実物(9番)を見ましたが、普通の水色(笑)でした。
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画材の色名事典(青系統・その49)
2007 / 01 / 09 ( Tue )
白群
びゃくぐん(白群)
顔彩 鉄鉢(KI) アクリルガッシュ ジャポネスク(KI)
岩群青をうんと細かくして作った顔料の事。岩絵具は砕いて細かくする事で、光の乱反射で色が淡くなっていきます。決して白を混ぜているわけではありません。
なお、アクリルガッシュの場合は、白い顔料(PW6)も混ぜて色合いを出しています。

白群2
びゃくぐん(白群)
岩絵具(KI)
先述の通り、白群は群青より粒子が細かいはずですが、吉祥の場合、粒子番号が5番からあります。恐らく合成顔料で近い色合いを作り、粒子を分けているのでしょう。

浅葱白群
あさぎびゃくぐん(浅黄白群)
薄口浅葱白群
うすくちあさぎびゃくぐん(淡口浅黄白群)
以上、鳳凰岩絵具(NA)
浅葱(浅黄)色がかった白群と、その淡い色。
と言う事で、実際の白群よりも色合いが少しだけ緑寄りです。
なお、粒子の粗さはそれぞれ1種類しかありません。

水白群
みずびゃくぐん(水白群)
透明水彩絵具"NEO"(KB)
日本の伝統色で「水」が付くと、実際の色より明るくなります。これは煮汁等に水が多いと味が淡く感じられる事と同じ理屈だそうです。
よってこの色は、明るい白群の意味になります。

水色白群
みずいろびゃくぐん(水色白群)
鳳凰岩絵具(NA)
こちらは本当に水色がかった白群、の意味。
白群にしては緑味が強いだけでなく、かなり色が淡いです。
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画材の色名事典(青系統・その48)
2007 / 01 / 07 ( Sun )
紺青
こんじょう(紺青)
専門家用透明水彩絵具"NEO"(KB)
紺青は飛鳥時代に中国から伝わった顔料の色です。
最初は鉱石の藍銅鉱(アズライト)を削って作られていました。
やがて合成顔料から作られる様になりますが、始めは炭酸銅と水酸化銅を混合して作られるていました。それが後に、フェロシアン化カリウムに硫化第一鉄を合成して作られる様になりました。これが合成方法や色合いが近い事から、西洋生まれの合成顔料プルシャンブルー(PRUSSIAN BLUE,こちらは第二鉄塩溶液を使用)と混同される様になりました。
ちなみに天然の鉱石で作った顔料を「岩紺青」、合成して作られた顔料を「花紺青」と呼び、区別します。

淡口紺青
うすくちこんじょう(淡口紺青)
濃口紺青
こいくちこんじょう(濃口紺青)
優彩(HL)
紺青の明るい色と、濃い色。
優彩は水晶末に顔料をコーティングして製造されているで、本当は花紺青と言うべきなのかも知れません。

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画材の色名事典(青系統・その47)
2007 / 01 / 07 ( Sun )
紺色
こんいろ(紺色)
アクリルガッシュ ジャポネスク(TN) アクアオイルカラー”デュオ”(HL)
藍染めで一番濃く染められた色。黄檗で下染めしないので、藍色に比べ紫がかった青になります。耐光性が半端ではなく、防虫性も高いのが特長ですが、当然ながら現在では合成顔料で作られています。

鉄紺
てつこん(鉄紺)
アクリルガッシュ ジャポネスク(TN)
藍染めの世界で、鉄色がかった紺色の事をこう呼びます。
その鉄色とは、鉄の焼き肌の様な色とか、藍染めの一種で、藍で染めた上に五倍子(ふし)から作った煎汁を掛け、酸化した鉄汁に漬けてできた色とか、あと呉須の色とか言われてい言われていますが、詳しい事はわかってません。しかし濃い青緑であると言う事だけは確かです。
藍色同様、紺色にも様々な色調があったんですね。

淡口鉄紺
うすくちてつこん(淡口鉄紺)
濃口鉄紺
こいくちてつこん(濃口鉄紺)
以上、優彩(HL)
優彩では顔料で鉄紺の明るい部分と濃い部分を再現しています。

淡口茄子紺
うすくちなすこん(淡口茄子紺)
濃口茄子紺
こいくちなすこん(濃口茄子紺)
以上、優彩(HL)
茄子紺は、紫紺がさらに濃くなって、野菜の茄子の表面の様に黒紫がかって見える紺色の事。クラシカルなセーラー服の色を表現するのによく用いられています。
鉄紺等とともに、紺屋が栄えた江戸時代に登場した色名なのだそうです。
なお、淡口11番と濃口9〜13番で1セットなのですが、濃口の方は、色の差がわかりにくくなっています。

淡口花紺
うすくちはなこん(淡口花紺)
濃口花紺
こいくちはなこん(濃口花紺)
以上、優彩(HL)
花紺は、紺色の中でもとりわけ明るく、鮮やかな色です。
一説によると、染色の紺色や鉱石を用いた岩紺に対して、人工的に作られた紺色、の意味もあるそうです。
この色も学校の制服によく用いられますが、セーラー服より、ブレザーに用いられる事が多い様です。
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画材の色名事典(青系統・その46)
2007 / 01 / 03 ( Wed )
黒群青
くろぐんじょう(黒群青)
岩絵具(KI)
黒群青2
鳳凰岩絵具(NA)
平たく言えば、黒みがかった群青。群青の原料となった瑠璃やアズライト等はどの部分も同じ発色とは限らず、これは元々は岩群青の黒っぽい部分から作られたものと思われます。
なお、メーカーによって、色合いや透明度に差があります。

美群青2
びぐんじょう(美群青)
岩絵具(KI)
単に発色が美しいだけでなく、扱いやすい様に始めから人工的に作られた群青色。
普通の群青に比べると青みが強く、粒子の粗さによる色の明度の差があまりありません。

水色群青
みずいろぐんじょう(水色群青)
岩絵具(KI)
群青の中でも、水色がかった色。やや緑寄りで、よはや群青の特徴が感じられません。

紫群青
むらさきぐんじょう(紫群青)
鳳凰岩絵具(NA)
群青の中でも、紫味の強い色。
なお、人工的に作られた紫群青(PV15)は、ジオキサジン系(PV23)と並び、紫系統の色によく使われています。

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