画材紹介~アクアオイルカラー"DUO"
2008 / 07 / 14 ( Mon )
アクアオイルカラー"DUO"(HL)
1995年にホルベインが商品化したアクアオイルカラー"DUO"は、安全で油絵具としては乾燥が早い上、油絵具や水溶性の他の絵具との併用・混色が可能だった事から、国内外から高い評価を受けていました。
しかし、次第にプロ用の色も欲しいと言う要望も出てきました。

そこで2008年、危険な顔料でも責任を持って使用できるプロやヘビーユーザーの為のエリートシリーズ17色を加え、"DUO"は全100色でリニューアルしました。

リニューアルに伴い和名表記が無くなってしまったのと、英名も無機質な感じになってしまった事は残念ですが、安全で質の良い新鋭の合成顔料も追加され、更に使用の幅を増やしていくはずです。

注意すべきは一応は油絵具なので、紙への使用は避けた方が良いと言う事。
時間が経つにつれ、紙が劣化してしまうからです。
アクリル絵具用でも良いので、キャンバスボード等を使うと良いでしょう。
more...

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

18 : 29 : 02 | 画材紹介(ウェット系) | トラックバック(0) | page top↑
画材紹介~アクリルガッシュ・その1
2008 / 01 / 17 ( Thu )
アクリルガッシュの歴史

アクリルガッシュの原形は、1960年~70年頃にオランダのラウニー社が作ったと言われています。
しかし、デザイナーではなく画家をターゲットにしてしまった為、ほとんど普及しませんでした。

一方、1950年代に誕生したアクリル絵具は、デザイナーや近代画家を中心に人気に火が付きました。しかし、日本のポスターカラー職人の中には「あのテカリがイヤ」とか「色によってムラが出てしまう」と、拒否感を示す人達も少なからず存在しました。

そこで立ち上がったのが、大阪のポスターカラーの老舗であるターナーです。
ターナーはポスターカラーのノウハウを活かし、ついにMANZAIブーム後期の1982年、不透明アクリル絵具のアクリルガッシュが完成したのです。
その後、ホルベインやニッカー、ターレンス等もアクリルガッシュを発売し、現在に至ります。

アクリルガッシュは、日本生まれで日本育ちの画材です。
欧米では、メディウムを用いてアクリル絵具をフル活用する為、アクリルガッシュは必要ない為です。実際、唯一の海外メーカーであるバニーコルアートも、自社のアクリルガッシュを日本限定で発売しています。

more...

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

21 : 35 : 57 | 画材紹介(ウェット系) | トラックバック(0) | page top↑
画材紹介~アルキド絵具
2006 / 11 / 19 ( Sun )
アルキド絵具
アルキド樹脂は、20世紀に生まれた合成樹脂の一つで、本来は油性です。
油絵具に混ぜて透明性を増したり、乾燥を早めたりするペインティングメディウムの主成分は、実はこれです。また、伸びが良い上に乾燥が速く固着力が強い事から、シルクスクリーンの油性インクや塗料によく活用されています。

グリフィン・アルキドカラー(WS)
全51色(但し、フレークホワイトは専門家のみの販売)
「速乾性の油絵具」と呼ばれるアルキド絵具の代表選手。
アルキド樹脂を加えた乾性油がバインダーとして用いられ、従来の油絵具と比べると練りが少し柔らかくなっています。
油絵具同様、ペトロールやテレピン油で薄めて使用します。
まず溶き油が乾燥すると、1日で表面がベタベタしなくなります。それから酸化重合して約1か月後に完全乾燥します(ちなみに油絵具の完全乾燥は早くても半年はかかります)。
カワチ画材各店鋪の他、今回参考にさせて頂いた、カワチネットショップで購入できます。

☆AQYLA(アキーラ)(KB)
全72色
水性アルキド樹脂は、本来油性であるアルキド樹脂に親水性分子を追加して作られます。
既に塗料の分野では活躍していたのですが、画材に用いられるのはこれが世界初となります。また、今まで塗料で使用されていた新しい顔料も、画材として使用される事になりました。
必ず水で溶いて使用します。まず30分程で表面が乾き、それから約1ヶ月後に内部から完全乾燥します。アキーラ同士と水しか混ぜられない代りに、塗り重ねる相手の画材を選びません。特に今までタブーとされてきた油絵具の上への塗り重ねもOKです。
(11月19日現在)4色持っていますが、実際に使用した感触は、「超高級な学童用絵具(←褒め言葉)」と言った感じです。
水の分量によって透明にも不透明にも変化し、何よりいくら塗り重ねても変にツヤが出てこないのが気に入りました。また、絵画以外にもオールマイティに使えそうです(詳細はクサカベ社のパンフレットを参照の事)。
日本初登場の顔料PBk28を使用したMOブラックはアクリルガッシュのジェットブラックに比べると漆黒度は劣りますが、ぼかした時にきれいに伸びます。
また、やはり初登場のPB80を使用したイミダゾロンバイオレットも深みのある青紫で、大変気に入りました。
関西ではユザワヤ難波店の他、ネットショップ「ゆめ画材」で取り寄せる事ができます。
今後、取り扱う店鋪は増えてくる事でしょう。



more...

テーマ:印刷・デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

17 : 10 : 09 | 画材紹介(ウェット系) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム |