画材の色名事典(黒系統・その19)
2016 / 01 / 25 ( Mon )
※輪郭用等に用いる、特殊な黒です。

OUTLINER
アウトライナー(OUTLINER)
インクテンス2400(DW)
アウトライナー(outliner)は、輪郭や概要を意味するアウトライン(outline)から作られた造語。
その名の通り、インクテンスだけで作品を仕上げられる様に作られた、輪郭用の黒です。
使用顔料名等は不明ですが、漆黒度は低く、色調は普通の鉛筆に近いです。
また、インクテンスの他の色と違い、水で伸ばしてもあまり溶けないのが特徴です。

SPECIAL BLACK
チャイナインキ(CHINA INK)
エコラインC700(TL)
チャイナインキ(正しくはチャイナインク ; China Ink)は墨汁の事。
同製品のブラックと異なり、主線入れやベタ塗り用です。

CHALKBOARD BLACK
チョークボードブラック(CHALKBOARD BLACK)
ポーセレン150 201(PB)
チョークボード(chalkboard)は黒板の事。
その名の通り、特殊な成分を配合し、塗って焼き付けた所(陶器)に黒板の如くチョーク等で描写できる様にする特殊な黒です。
不透明ですが漆黒度の低い、やや赤味の黒です。




FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

12 : 51 : 56 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その18)
2016 / 01 / 25 ( Mon )
漆黒
しっこく(漆黒)
胡粉ネイル56(UB)
黒漆の様な、艶やかで深い黒。
ちなみに漆(うるし)は、ウルシ科の落葉樹ウルシから採取した樹液(生漆)を加工した、接着剤の効果もある天然樹脂塗料。
そのままではほぼ無色の半透明なので、様々な色料を加えて色を出します。
その中で黒い酸化鉄や煤を混ぜて作られるのが黒漆で、朱漆と並び漆の代表とされています。
黒として非常に漆黒度が高い寒色系のこの色は、単独でも美しい上、金銀や原色と引き立て合う事から黒の中でも美称とされ、現在も日本の伝統色として人気があります。
なお、国語辞典の英訳でよく見られる様に、英名のジェットブラック(JET BLACK)に相当します。

鉄黒
てつぐろ(鉄黒)

アクアオイルカラー「デュオ」(旧)DU151(HL)
顔料としての酸化鉄(PBK11)の和名であり、英名のアイアンブラックやマースブラックに相当する色名でもあります。
但し、アクアオイルカラーのリニューアルにより、画材の世界からは姿を消しました。

墨香
ぼっこう(墨香)
Kobe INK物語(NS/SL)
墨香(ぼっこう)は、Kobe INK物語製造に協力したセーラー万年筆の黒インクに墨汁の香料を混ぜた製品。
色番はありませんが、Kobe INK物語の準メンバーとして扱われています。
耐水性はKobe INK物語の通常色よりやや高いだけで画材の主線入れには使えませんが、筆記には申し分無く、画材としても単独の墨絵風や透明度が高めの黒として塗りには十分使えます。
優雅さと親しみやすさを併せ持つ為非常に人気が高く、通販サイトでも何日か待たされる事が多いので注意。
黒としてはかなり漆黒度が高く、わずかに青味寄りです。


FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

10 : 44 : 00 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その17)
2016 / 01 / 24 ( Sun )
MATT BLACK
マットブラック(MATT BLACK)
Dr.マーチンピグメント12K(BN)
マット(matt)は艶無し、の意味。
本当に艶が無く、その分色が浅く感じられる中間色調の黒です。

ASPHARTUM BLACK
マミー(MUMMY)
ルネッサンス油絵具478(MM)
茶系統でも登場したマミーは、ミイラの色と表現して来ましたが、実はペルシャ語で瀝青(れきせい)を意味するムーム(mum)が語源です。
太古から防腐剤や接着剤として用いられた瀝青(=アスファルトやタールの総称)は紀元前1000年頃の古代エジプトのミイラにも用いられる様になりました。
後にミイラから防腐剤や色材として瀝青を採取した事から、「マミー=ミイラ」と連想される様になったと思われます。
17世紀を代表するオランダの画家レンブラントが瀝青をグレーズに用いました。
彼の代名詞と言えるキアロ・スクーロ(明暗)技法と関係が強い絵具と言えます。
しかし美しい褐色に発色する代り、裂傷や退色と言う問題もありました。
ルネッサンス油絵具では、19世紀にアメリカ・ユタ州で発見されたギルソナイト(NBk6)を使用しています。
これは、天然アスファルトから抽出された樹脂性炭化水素で、先述の瀝青とは別物です。
半透明で粘性が高く、黒曜石の様な光沢と質感を持ちます。
大変ゆっくり乾き、黒ガラスの様な艶やかな表面は、耐光性・耐候性・固着力等に優れます。
また、アスファルト特有の匂いはするものの、タールが含まれていない為、安全性も問題ありません。
現在も印刷用インキや楽器のワニスとして活用されています。
色合いは同製品のビスタとほぼ同じですが、艶がある分、漆黒度はビスタよりはやや高めです。
その代り半透明なので、グレーズ技法に向いています。

MIDNIGHT BLACK
ミッドナイトブラック(MIDNIGHT BLACK)
ボブ・ロス ペインティングセット(BR)
ミッドナイト(midnight)は真夜中の意味。
色名としてはブルーが有名で、ブラックは珍しいです。
今は亡きボブ・ロス画伯が愛用した事で有名になった黒で、特筆すべきは黒色顔料ではなく緑系(PG7)と赤系(確かPR122)の顔料を混ぜて作られていると言う事です。
これはビリジャンとクリムソンレーキとの混色で寒色系のグレーを出すのと同じ理屈で、透明度が高く他の色ともなじみやすいのが特長です。
なお、これはボブ・ロスのオリジナル製品ですが、最近は日本の大手通販サイトでも入手できる様になっています。
万一入手できなかった場合でも、他のメーカーのブルーブラックやピーチブラックでも代用が効きます。

LAMP BLACK
ランプブラック(LAMP BLACK)
ホルベイン透明水彩絵具W140 ホルベイン油絵具H156(以上、HL) 、他多数
キャンドルブラック(CANDLE BLACK)
フラゴナール透明水彩絵具127(PB)
前者のランプ(lamp)は、菜種やごま等の油を不完全燃焼させた時にできる油煙で、大昔から知られる黒色顔料でもあります。
本来の方法によるPBk6はかなり漆黒度が高く、ぼけ足が美しい寒色系の黒になりますが、生産効率が悪く、一度に少量しか採れない為、現在は工業的に作られたPBk7で代替するメーカーが多いです。
その場合バインダーにもよりますが、漆黒度は中くらい~やや低めで、色相もほぼ中間の黒になります。
共通点は、良くも悪くも艶がない事。
画材によっては塗り重ねによって亀裂が生じる事もあるので、メディウム等でフォローする必要があります。
また着色力も相当強いので、混色の時は分量に注意する必要がありますが、安全で耐光性・堅牢性も高く、何よりカビ発生の心配が無い為、黒の主流となっています。
一方、後者は植物油を熱するのにろうそく(英名candle, 仏名bougie)を使用する事に由来します。
使用顔料も一般的なランプブラックと同じPBk7でした。
ペベオ社の画材部門撤退と共に姿を消しました。




FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

18 : 47 : 40 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その16)
2016 / 01 / 24 ( Sun )
東亜ブラック
トアブラック(東亜ブラック)
Kobe INK物語No.5(NS/SL)
トアロード(Tor Road)は、神戸市中央区にある坂。
旧居留地を通る明石町通と花時計線(西国街道)の交差点を起点として北に約1km、山本通との交差点まで登ります。
兵庫開港と同時に作られた外国人居留地と、そこで働く外国人の住宅地とを結ぶ通勤・生活道路として整備された、三宮筋通が前身です。
実は「トアロード」は『通称』なのだそうで、それ故「トアーロード」や「トーアロード」等、カタカナの表記はバラバラですが、何故かアルファベットの表記は「TOR ROAD」と、ほぼ統一されています。
名前の由来は諸説ありますが、明治41(1908)年に三宮筋通の最北端に英・独・米・仏の人達の共同出資で開業した「トアホテル」(現、神戸外国倶楽部)にちなみ「トア・ホテル・ロード」と呼ばれたのが変化した、と言う説が最有力視されています。
問題は「トア」で、日本語で東アジアを意味する「東亜」、英語で岩山を意味するトア(tor)、ドイツ語で門を意味するトア(tor)等、やはり諸説ありますが、どれも決定的ではありません。
現在、このトアロードを挟んで東側はトアイースト、西側はトアウェストと呼ばれています。
イーストは全体に落ち着いた雰囲気の飲食店街で、ウェストは生田新道より北は閑静な住宅地ですが、南はカジュアルファッションの発信基地として全国的に有名です。
夜、六甲摩耶山から見下ろすトアロードの街並は「100万ドルの夜景」の名にふさわしい煌めきを放ちます。
その時の夜空の色をイメージした、かなり漆黒度の高い寒色系の黒です。

中山手ブラック
なかやまてブラック(中山手ブラック)
Kobe INK物語No.24(NS/SL)
中山手通(なかやまてどおり)は、(昭和55(1980)年から)神戸市中央区にある町。
東から順に1丁目から8丁目まで東西に幅広く伸びているのが特徴です。
山手新道が完成した翌年の明治7(1874)年、市内の六つの町のそれぞれ一部によって成立しました。
始めは6丁目までだったのが、直後に7丁目が、かなり後の大正3年に8丁目が追加されました。
その後、神戸区に編入する昭和6(1931)年までは「神戸中山手通」を名乗っていました。
隣接する町や交差する通が多く、先述のトアロードも2丁目と3丁目の間を通過します。
北側の異人館通り、南側の三宮繁華街に挟まれる事から、学校や税務署、寺院等が建つ住宅地である一方、商業施設や飲食店も多く、多様な表情を見せています。
そんな中山手通の多様性を、炭焼きコーヒーの色でイメージ。
東亜ブラックと対照的に、漆黒度がやや低くソフトな暖色系の黒です。






FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング
more...

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

18 : 47 : 07 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その15)
2014 / 02 / 09 ( Sun )
JET BLACK
ダイヤモンドブラック(DIAMOND BLACK)
ホルベイン専門家用顔料PG143(HL)
平たく言えば、ダイヤモンドの様な黒。
本来、無色透明なはずのダイヤモンドですが、異物が混入する事によって様々な色に変ります。
その内、炭素や鉄鉱石、グラファイト等が混入する事で黒く変色した物がブラックダイヤモンドです。
色名はそのブラックダイヤモンドの色をイメージした、つややかな寒色系の黒です。
なお、その正体は黒色顔料で唯一有害な縮合アニリン系(PBk1)。
増して、粉末状の顔料なので、取り扱いに更なる配慮を願います。

IVORY BLACK
デーラーラウニーブラック(DALER ROWNEY BLACK)
ラウニーアーティストソフトパステル037(DR)
社名であるデーラーラウニー(DALER ROWNEY)を冠した黒。
伸びが良く、やや暖かみのあるPBk9を使用しています。

TRANSPARENT BLACK
(とうめい)ブラック((透明)ブラック/TRANSPARENT BLACK)
ホルベイン油絵具H825(HL)
トランスペアレントブラック(TRANSPARENT BLACK)
リキテックススプレー260(BN)
いずれも透明色の黒、の意味。
共通して顔料は粒子を調節されたPBk7が使用されています。
前者はバインダーにアルキド樹脂を、後者はアクリル樹脂を使用、発色にクセがないのも特長です。
顔料系の黒には珍しく、透明色ならではの技法を駆使できます。
なお、色相はほぼ中間、漆黒度はどうしても低めになります。

TRICHROMATIC BLACK
トリクロマティックブラック(TRICHROMATIC BLACK)
ガッシュT7 329 ステューディオガッシュ51(以上、PB)
トリクロマティック(trichromatic)とは、「三色(使用)の」、の意味。
モノクロの原稿をカラーモードで印刷すると、ブラックの代りに減法混色の三原色であるシアン・マゼンタ・イエローで刷られる為、漆黒度は低くなるものの、独特の色合いと深みのあり、画面に馴染みの良い黒(もどき)になります。
なお、T7ガッシュではPBk7とPR4を用いて、色合いを似せていますが、ステューディオガッシュでも使用顔料は不明です。



FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

17 : 48 : 07 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その14)
2013 / 01 / 18 ( Fri )
PERMANENT BITUMEN LAKE VIBERT
パーマネントビチューミンレーキビベール(PERMANENT BITUMEN LAKE VIBERT)
エキストラファインオイルカラー117(LB)
本名(フランス語読み)は"Laque de bitume Vibert"。
これを見る限りでは、レーキ顔料で再現したビチューミン(=瀝青、言うなれば天然のアスファルト)、の意味になります。
後ろのビベール(ビバール、ヴィベール等 ; Vibert)には随分悩まされましたが、フランスに多い人名(もとい姓)と言う事で、恐らくこの色を開発したスタッフの名字でないかと思われます。
現在ではいずれもレーキ顔料より耐光性の高いPY42・PR101・PBk9に代替され、その際、英語では恒久不変を示すパーマネント"permanent"が冠された様です。
パンフレットでは灰系統に入っていますが、漆黒度が低い暖色系の黒と言った方が早いです。

PEACH BLACK
バインブラック(VINE BLACK)
ブロックス油絵具173(BX)
バイン(vine)は一般につる植物の事。特にイギリスではブドウの木の事を指します。
元々のピーチブラックに用いられる桃核灰が稀少である為、代わりに葡萄灰を顔料として使用する様になりました。
ちなみに顔料番号は本来のピーチブラックと同じPBk8。
漆黒度がかなり高い寒色系の黒で、耐光性と安全性も非常に高い一方、着色力は弱めで、混色しても他の色をあまり喰わないのが特徴です。
ちなみにブロックスでは品質安定の為に葡萄灰ではなく天然酸化鉄(PBk11)を用いて調色していますが、同じPBk11を使用した同製品のマルスブラックよりも着色力は弱めです。

SPECIAL BLACK
ピグメントブラック(PIGMENT BLACK)
ヌーベルデザインインキ006 (DIC582(P)) (TL)
デザインインクにおいて、顔料(=pigment)を使用して作られた黒。
しかも同製品のブラック同様、DIC(大日本インキ化学)連動している為、印刷の仕上がりを把握しながら描写・彩色できると言う長所があります。
ただ、染料と顔料の違いからか、同製品と色合いが若干異なります。
こちらは漆黒度も色相も中位の不透明色です。

CARBON BLACK
ビスタ(BISTRE)
ルネッサンス油絵具538(MM)
一部表記は異なりますが、茶系統に出て来たビスタ(BISTER)と意味は同じです。
ここで更に説明しますと、ビスタ(英:bister,仏:bistre)は、樹脂を多く含む木材を燃やし、その油煙から抽出する、黒煙と木タールの混合物。
その歴史は古く、少なくとも14世紀のイタリアの書物の挿絵に用いられていたのが確認されていますが、ある文献ではそれ以前に色材として使用されていた事が確認されています。
色調や分子構造がアスファルトに似ており、原料や生成処理によって、黄褐色・焦茶色・鉄錆色・・・、と様々な色を作り出す事ができます。
レンブラントはビスタをデッサン画や銅版画に用い、多くの作品を作ったのです。
やがてビスタは長い時を経て洗練されたのが、現在のカーボンブラックと言っていいでしょう。
この黒色顔料は光を完全に吸収する為艶消しで、その分バインダーによっては漆黒度はやや低くなりますが、耐光性・安全性に優れます。
ただ隠蔽力と着色力が強い為、他の色を喰ってしまうので、使い方に注意が必要です。
また、原料によっても漆黒度や色調に変化が出ます。
ルネッサンス油絵具では、ビスタをカーボンブラックの中でも量産できるPBk7で再現しています。
油絵具故にほぼ中位の漆黒度を持つ中間色調の黒になっています。





FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング
more...

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

21 : 16 : 26 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
画材の色名事典(黒系統・その13)
2013 / 01 / 17 ( Thu )
SEAL
シール(SEAL)
パステルペンシルP660(DW)
この場合のシール(seal)は、 アザラシ・アシカ・オットセイ・トド等のほ乳類アザラシ科の動物の総称。
北半球に暮らすアザラシ亜科と南半球に暮らすモンクアザラシ亜科に分かれます。
平均重量が50kgしかないワモンアザラシから、3.7tもあるミナミゾウアザラシまで、大きさはバラバラです。
皮(毛皮も含む)や肉を採る為に、かつては日本を始め、各地でアザラシ漁が行われていました。
なめした皮は防水に優れ、カバンや手綱に用いられて来ましたが、環境保護の気運や200海里問題等で日本等では廃れてしまいましたが、現在でも、北極圏ではタンパク源を採る為にアザラシ漁が続けられています。
そのアザラシの体色、もしくはアザラシのなめし皮の色をイメージした、褐色がかった黒です。

SERIOUS BLACK
シリアスブラック(SERIOUS BLACK)
シュミンケソフトパステル097(SC)
シリアス(serious)は、(性格・行為等が)真面目な、真剣な、もしくは(内容・量等が)重い、ものすごい、等の意味。
PBk7・PBk8・PG7・PB60と黒系統には珍しく4種類の顔料を使用する事で、単一顔料では出せない重厚感や深みを出した青味寄りの黒です。

SEPIA INK
セピアインク(SEPIA INK)
インクテンス2010(DW)
イカ墨は古代ギリシャで筆記用インクとして用いられていましたが、悪臭が酷く色褪せしやすい為、一旦姿を消しました。
近世になって、イカ墨をアルカリに溶かしてから塩酸で沈殿させ、上澄みを除いて乾かして作った顔料(=セピア)が西洋に広まり、19世紀末にはモノクロの印刷物にも用いられていました。
これもやはり現在の合成顔料に比べると耐光性は劣りますが、経光劣化した時に却って暖かみがある茶褐色に変化する事から、アンティークブームもあいまって人気が復活しました。
その茶褐色が、通常に知られるセピアです。
一方こちらは、印刷時のセピアインクの色をイメージした、褐色がかった黒です。

RAW SEPIA
ローセピア(RAW SEPIA)
セヌリエアクアレル443(SN)
生のイカ墨(セピア)、の意味。
セピアは色材としての役目を終えましたが、現在も食材(調味料)としては健在です。
そのイカ墨の色をイメージしてPBr7とPBk7を用いて作られた、やや黄味寄りで半透明の黒です。





FC2 ブログランキング 週刊ブログ王 人気ブログランキング

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

20 : 41 : 51 | 画材の色名事典(黒系統) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム | 次ページ