画材紹介~水彩紙・速報、さらばワットマン!

☆ワットマン(英)
英国王室水彩画協会が認めたカリスマ水彩紙。
純白でコットン100%、中性紙なので長期保存に向く紙でした。
ドーサ引きが非常に強いため、色をよく弾きます。
重ね塗りの際下の色が動きにくい反面、耐水性の画材でなくてもやり直しが効かない事や、そのままだとペン入れがうまくいかない事が難点。
その場合はあらかじめ前面に水を塗り、少しドーサをはがすと扱いやすくなります。
一方、表面が非常にデリケートな為、間違っても下絵の直描きができない上、着彩後も鉛筆線が消えませんでした。
当然、マスキングや引っ掻きの技法にも使えませんでした。
その代り、乾きが遅いので水彩系でのぼかしやにじみは申し分なく、少々淡くなるものの、不思議なボケ足が美しかったのを思い出します。
アルシュ同様高価だったものの、シートやブロック等様々な形態で売られており、置いている画材店も多く入手しやすい紙でした。

・・・しかし、

故郷イギリスでは製造中止になってしまいました。
現在、在庫分しか残っていないとの事なので、各画材店、並び通販サイトで今の内にお求め下さい。





ワットマンは完全に姿を消しましたが、後継者的な水彩紙が発売されています。
やはりイギリス生まれのアヴァロンがそれです。
やや風合いが異なりますが、丈夫で発色も綺麗です。



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ひろせみつこ

  • Author:ひろせみつこ
  • 1965年6月26日、兵庫県西宮市出身。大阪府在住。蟹座のB型。
    1999年7月、色彩検定2級取得。
    2001年頃NICに登録したのをきっかけに、仕事でイラスト製作を始める。
    一時期活動を控えていた時期もあったが、2019年から本格的に再開。
    2021年7月にストックイラストサイトのイラストACに登録。
    7ヶ月程で投稿イラストが100点に達し、さらに増加中。
    ここで主に使用するアプリはIllustratorとMediBangPaintPro。
    一方、画材好きで画材は油絵具以外は経験済。
    コンテストや趣味のサイトで発表しているが。いずれ講座等も考えている。
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