画材の色名事典(金系統・その2)
14カラットゴールド(14KARAT GOLD)
Dr.マーチンピグメント48K(BN)
18カラットゴールド(18KARAT GOLD)
Dr.マーチンピグメント54K(BN)
カラット(karat)はアクセサリー等に使用されている金の純度を表示する為の単位。
金の純度を24分率で表しており、純金は24分の24、つまり24カラット(K24)となります。
当然分子が大きい方が純度は高くなりますが、純度が低い方が硬度が高かったり加工しやすかったり場合もあります。
色名は金の14カラットと18カラットの色をイメージ。
純度の高い18カラットの方が色が濃くなりますが、どちらもPW20等を使用した代替色です。
アンティークゴールド(ANTIQUE GOLD)
アクリルガッシュ76(TN)、他
アンティークゴールド(RIDESCENT ANTIQUE GOLD)
リキテックスシリーズ0146(BN)、他
アンティックゴールド(ー)
上羽顔料4044(UB)
アンティーク(antique)は懐古的、の意味。
この場合は、時間経過で風化した様に元の色より明度も彩度も落ちた色に付けられる形容詞の一種です。
ちなみに、本物の金は空気や湿気により風化する事はありません。
なお、リキテックスシリーズでは英字表記に限り同じ金属色でも真珠光沢色を意味する"iridescent"が付いています。
また、上羽顔料の場合日本語(カタカナ)の旧表記になっています。
コースゴールド(COARSE GOLD)I
ゴールデンアクリリックス173(GL)
コース(coarse)は(布の目等が)粗い、と言う意味。
転じてゴールデンアクリリックスでは、表面のザラついた金属色にコースを冠しています。
ゴールデンアクリリックスのゴールドは和名の青金に相当する為、合金を思わせるコースメタリック色も違和感が無かったのでしょう。
ゴールドオレンジ(GOLD ORANGE)
アクリルガッシュ73(TN)、他
金の中でもオレンジがかった色、の意味。
ちなみに、公式のカラーゴールドにオレンジ(ゴールド)は存在しません。
しかし、同製品のゴールドライトより金色らしい色をしています。
ゴールドシャンパン(GOLD CHAMPAGNE)
ジェラート® 771219(FC)
ゴールドシャンパン(Gold Champagne)は、伝統的な製法で作られた高級なシャンパンの事。
「アルマン・ド・ブリニャック・ゴールド」や「ボッテガ ゴールド」等がその代表で、これらはボトルも金色です。
スティックのままだと金色としてはかなり濃く、金属系のオリーブにも見えます。
しかしそこはジェラート®、水で伸ばすと本当にシャンパンを思わせる明るく透明感のある金色になります。
ゴールドディープ(GOLD DEEP)
アクリルガッシュ71(TN)、他
ディープゴールド(DEEP GOLD)
マイメリガッシュ151(MM) アムステルダムシリーズ803(TL)、他
前者は金色の中でも深い色、後者は(色調が)深い(=deeo)金色、で、表記に違いはあっても、基本的な意味は同じです。
金で色が深くなるのは、合金に於ける金そのものの含有率が高くなる(=純度が高くなる)場合か、純度は低くでも銅の様な色の濃い金属を含有している場合です。
画材の場合は、大抵前者を指し、純度の高い金の色をイメージしています。
なお、ガッシュでもこの色も含めメタリック色はほとんど半透明です。
地色によっては、あらかじめジェッソ等を塗る事をお勧めします。
ゴールトライト(GOLD LIGHT)
アクリルガッシュ70(TN)、他
ライトゴールド(LIGHT GOLD)
マイメリガッシュ137(MM) アムステルダムシリーズ802(TL)、他
こちらも、前者は金色の中でも明るい色、後者は明るい金色の意味です。
やはり、合金における金の純度が低いか、含有する金属の色が淡色かですが、画材ではカラーゴールドが色名に採用される事も増えて来たので、前者の場合を指す事が多いです。
いずれにせよ、PW20等の顔料で色を再現しているので、金属色同士で価格に差が出たとしても知れています。
ゴールドシャンパン追記:
これが『シャンパンゴールド』となると、多少意味が変わってきます。
これはK18のカラーゴールドの一種で、 金75%に残り25%の銀やパラジウムなどの割金を加えたもの、もしくはその色。
シャンパンに似た色なのが名前の由来です。
カラーゴールドの中では少々地味ですが肌に馴染みやすいと言われます。
色としては黄味〜橙味寄りの明るいベージュです。
(参照: ブリリアンス・プラス)
これが『シャンパンゴールド』となると、多少意味が変わってきます。
これはK18のカラーゴールドの一種で、 金75%に残り25%の銀やパラジウムなどの割金を加えたもの、もしくはその色。
シャンパンに似た色なのが名前の由来です。
カラーゴールドの中では少々地味ですが肌に馴染みやすいと言われます。
色としては黄味〜橙味寄りの明るいベージュです。
(参照: ブリリアンス・プラス)