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画材の色名事典(赤系統・その24)

べに(紅)
日本画絵具「彩」(HL) 顔彩 鉄鉢(以上、KI)
べにいろ(ー)
クレパス(TL)、他
ベニバナ(紅花)はキク科ベニバナ属の一年草または越年草です。
原産地はエジプトで、日本にはシルクロード経由で4〜5世紀ごろに入ってきました。
ちなみに洋名をローズカルサム(ROSE CALTHUME)と言い、やはり色名になっています。
花は初夏に咲きますが、咲き始めは黄色で後に少しずつ赤くなると言う不思議な特徴を持ちます。
古くから花は染料にする他、紅花油(サフラワー油)を採ったり、生薬(血行促進)を作ったりする為に栽培されてきました。
日本では山形県が一大産地として知られ、現在でも県の花に指定されています。
実は媒染の方法によって、黄〜薄紫までの暖色系の各色を出す事ができます。
その中で酸を培然に使用してできる紫がかった強い赤が重用しされ、当然特権階級しか使用を許されませんでした。
この強い赤が日本の伝統色名として採用されています。
近年では中国産の紅花や化学染料アニリンに押され、国内での生産はごくわずかになっていますが、かつての産地である山形県河北町に建てられた「紅花資料館(べにばな しりょうかん)」では、紅花の文化を今に伝えています。

いわべに(岩紅)
岩絵具(KI) 鳳凰岩絵具(NA)
元々は鉱物から作られた、岩絵具の紅色。
しかし最近は主にガラスと金属酸化物を合成して作られた新岩絵具が主流になっています。
なお、吉祥岩絵具には有害の表示は無い様ですが、取り扱いに気を付けて下さい。

きべに(黄紅)
専門家用透明水彩絵具"NEO"(KB)
その名の通り、黄味寄りの紅色。
先に黄檗や刈安で下染めしてから
紅を掛ける染め方が一般的になりました。
先述の緋色も、ある意味黄紅の一種です。

むらさきべに(紫紅)
専門家用透明水彩絵具"NEO"(KB)
その名の通り、紫寄りの紅色。
「しこう」と発音する場合もあります。
先に紫根で下染めしてから紅を掛けるので、
普通の紅色より高価になる場合もありました。

いわしこう(岩紫紅)
岩絵具(KI)

鳳凰岩絵具(NA)
岩絵具の紫紅。
NEOの方は先に洋名があって、それに色合いのちかい和名を後から当てているので
本来はこちらの色合いではないかと思われます。
目が粗いと紫に近い濃い紅色ですが、目が細かくなると紫がかった桃色になります。
なお、鳳凰の方が全体的に色が濃いめです。

いわしこううすくち(岩紫紅薄口)
岩絵具(KI)
先述の岩紫紅の薄い色・・・のはずなのですが、
なぜか同社の岩紫紅より色が濃いめです。

びべに(美紅)
専門家用透明水彩絵具"NEO"(KB)
媒染剤によって、特に色合いが鮮やかで美しい紅色。
また、合成の顔料を用いて作られた紅色や後述の洋紅を指す事もあります。

ようこう(洋紅)
顔彩 鉄鉢(KI)
文字通り、西洋からやって来た紅色の事。
その色合いから、洋名のカーマインに相当すると言われています。
同社の紅よりやや濃いめです。

今回、久々に記事の分量が多かったです。
そして、赤系統も一つの大きな山を越えました。
しかし、まだマダーとローズの色群が残っています。
※紅赤の色群はその25に引っ越しました。
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